Higemushokuカナダ留学日記

ヒゲ無職からカナダ移住。

カナダ永住権取得計画進行中

留学エージェントが絶対に言わないワーホリ留学生の実態

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僕は現在カナダはトロントで永住権取得を目指して日本人妻と生活しています。妻はカレッジで幼児教育を専攻中。僕自身はイタリアンレストランでコックをしています。約2年ほどの生活で多くのワーホリ留学生を見てきてました。多くの留学生が帰国の際に「もっと英語力が伸びると思っていた。」とか「思っていた留学生活と少し違っていた。」といった言葉を残して地獄のような顔をして去っていくのを見送ってきました。それもそのはず、そもそも「英語力向上」というふわっとした目標の方が多いので、なかなか満足のいく留学はできません。

なぜ納得のいく留学が難しいのか?

これには留学エージェントの役割が大きく影響しています。最近の留学エージェントは無料のところが多いです。というのも、多くのエージェントは特定の語学学校やカレッジと提携していて、生徒の入学者数や在学期間によりコミッションという形で収入を得ます。なので、言い方は悪いですが、正直エージェント的には学生を送り込んだ時点で収入確定、その後学生がどんな生活を送ろうが、語学学校に不満があろうが、知ったこっちゃないのです。僕は元国立大学職員です。なので「卒業生は大学の成果物。企業で言うと、製品そのもの。社会に貢献できる卒業生を輩出することが大学の大きな役割のひとつ。」という想いで仕事をしていました。その点、留学エージェントは学校そのものではありません。悪意を持って名前を付けるなら「留学費用搾取集団」。

留学支援は完全にビジネス

さて、ここまでで僕が言いたいのは「留学エージェントは悪だ」ということでは全くありません。多くのエージェントは留学生に楽しく、満足のいく留学生活をして欲しいと思っています。ビザ取得支援、留学先の情報提供、現地でのサポートなど、エージェントは僕たち留学生の味方です。ただ、エージェントの仕事は「英語を使って、社会で活躍できる人材を育てること」ではありません。もうお分かりですね。エージェントは留学生が留学を躊躇してしまうような情報や、自分たちに不都合となることは決して言いません。そして僕が考える「エージェントが絶対に言わない不都合な情報」というのが、留学生の留学後の就職率や就職先、英語力の伸び具合といったもの。最後の英語力についてはかなり曖昧なのでどうしようもないところがありますが。正直なところ今まで出会った留学生の中で、帰国後に職務上でバンバン英語を使う仕事についたという話を聞いたことがありません。というかそもそも、なんとなくワーホリで海外に行って語学学校通って、数ヶ月バイトした程度では、ビジネスで英語を使えるレベルには到底なりません。留学の目的・目標を絞る必要があります。

higemushoku的英語力の指標

なので、フィリピン、アメリカ、カナダで数々の語学留学生&カレッジ進学生を見てきたこの僕、higemushokuめがどの程度の英語力の人がどれぐらい留学すれば、どのぐらいの英語力がつくのか、という信じられない程ふわっとした内容を下記に記しておきます。現在留学を検討している方は、自らがワーホリもしくはカレッジ修了後にどんな仕上がりになるのかを考える際の参考としてください。だいたい当たってるはず。ワーホリ経験者が画面の前で苦笑いしてる顔が見えます。

英語の知識ゼロ、中学英語もあやしい群

1年間留学してもほぼしゃべれない人がほとんど。現地でも基本的に友達は日本人もしくは留学生同士。とりあえず「あはん、あはん、」ゆうてるだけで意思疎通を英語ですることは出来ないレベルで帰国。厳しいことを言うようですが、この状態で留学に行くのは本当にもったいないです(でもエージェントは普通に送り込みます。それが仕事なので。)。本気で留学を考えるなら今すぐ読み書きの基礎から勉強を始めるのが吉。中学か高校の時の参考書総合英語Forestとかで基礎からきっちり勉強しましょう。自分にあっていると思える参考書なら何でもいいと思います。英語は急に出来るようになりません、長期決戦です。すぐに始めましょう。

中学高校英語レベル、時間をかければカタコトで怪しい英文が話せる群

僕が本気で英語の勉強をスタートした時がこの群だと思います。おそらく日本人の8割方がここに属するでしょう。この群の人が事前に勉強を全くせずにワーホリで海外に出た場合、半年程度で留学生同士で簡単な会話ができるレベル、1年でほんの少し発展した会話ができるレベルにはなれると思います。ただ、まだ頭の中で日本語から英語に翻訳してから喋っている感じの人が多い。少し難しい単語を言われると一発で会話が続かなくなる。また、ネイティブが普通に話しかけてきた場合、質問の内容が聞き取れず「Oh, yeah?」とか言って誤魔化すレベル。1年じゃそんな感じ。帰国の際に「こんなはずじゃなかったのになぁ、、頑張って勉強したのに何がダメだったんだろ」って思うはず。このレベルの人が留学前にしておきたいことは、文法に関しては僕が愛用していたGrammar in Use Intermediate Student's Book with Answers and CD-ROMを一通りやっておけば日常会話レベルでは無問題。あえて英語版ですが、中高で普通に英語をしっかり勉強した人であれば理解できるはず。日本語で書かれた参考書よりもむしろ解りやすかったりします。ちなみに、上記の参考書は基本インプットなので、これにプラスしてアウトプットも必要です。僕が留学前に使っていた厳選アプリ達を利用しましょう。我ながら今見ても良いの選んでます。あとは、次のレベル群の人にオススメするオンライン英会話も併せて学習しておけば、ネイティブの友達も出来ないことは無い。

短期留学経験者、会話も少しできる群

この群は高校、大学時代に交換留学で海外に数ヶ月住んだ経験がある方たち。文法、ボキャブラリーにも問題はないでしょう。1年も留学すればネイティブが日常会話で言ってる内容が3〜5割ぐらいは理解できるはず。それでも意見を言い合ったり、恋バナをしたり、ネイティブと深い友達になるのは難しい。映画を見ても字幕無しでは3割ぐらいしか内容が理解できない。ただし、現地で彼氏もしくは彼女ができた場合は異次元に英語力が伸びる。この群の人はオンライン英会話で実践あるのみ。一時帰国の際に無料体験を受けまくってオススメのスクールについてカナダ在住の僕が帰省中にオンライン英会話の無料体験をしてみたのでオススメ紹介という記事で書いているので、チェックしてみてください。とんでもなく面白くない記事に仕上がったので、僕のことを小馬鹿にしつつ、興味本位で読んでみてください。ちなみに、単語や熟語をもう少し伸ばしたい場合はDUO 3.0がオススメ。

カナダで僕が使っているのをカナダ人の友達(日本語の勉強をしてる)が見て、「それ私が日本語を勉強するのにも使えそう。ページのレイアウトとかフォントとかが綺麗でわかりやすい。」と、物欲しそうに言ってたので一時帰国の際にお土産として1冊購入しました。ほんとよくできてます。

カレッジ進学群

カレッジ進学を真剣に考える人はレベルがまちまちだと思うので、僕を指標としてください。何となく留学のプランニングに役立つと思います。まず、僕は3年前ほど前(27歳ぐらい)に留学(移民)を決意して、上記に書いたような本やアプリを使って、仕事をしながら出勤前や昼休みに勉強をしました。オンライン英会話は出国1年ほど前から開始。毎日かかさず計画的にやりました。カナダに渡航してからはカレッジ付属の語学学校に4ヶ月。スタバで5ヶ月、イタリアンレストランで1年ほどアルバイト。休みの日は基本ネイティブの友達とカフェとかご飯行ったり。暇さえあればNetflixを英語で見て(英語字幕も)わからない単語を書き出し、移動中はその単語帳を読みあさり復習。通勤は徒歩でポッドキャストを聴きあさる。といった感じ。これで1年半カナダで生活して、カレッジ進学がギリギリといった印象。これは、カレッジの入学許可が降りるかどうかではなく(僕は1年以上前に入学許可でてます。)、カレッジに入学して専攻分野の勉強をする際に差し支えがない英語力、ネイティブの友達とグループワークが対等に出来るレベルという視点での、ギリギリです。正直、最低2年は英語圏で生活してからカレッジに進学するのが理想的だと思います。もし、カレッジ卒業後に現地で就職、永住権の申請を自分の力で(現地の人と結婚とかゆう反則ではなく)達成したいのであれば、2年でも足りないぐらいです。先にも書きましたが、留学はビジネスです。カレッジに入ってから気づいても遅いです、やり直しききません。学費、留学生は3〜5倍ぐらいします。エージェントはあなたの英語力、将来のこととか気にしてくれません。しっかりと計画してから進学をしましょう。ちなみに僕の周りのカレッジに通うインターナショナルの学生は基本的に親が金持ちで、幼少期から10数年間ちゃんと英語教育を受けてきた子です。祖国でインターナショナルスクールに通ってたとかそんなんばっかりです。そんなんと勝負することになります。結構つらい時もあります。なかなか追いつけません。ちなみに、僕の現在の英語力ですが、仕事終わりに同じ職場の友達とバーに行って(バンドの生演奏が基本なのでめっちゃ騒がしいです。)、なんとなく会話に参加できるレベルです。会話をリードすることはまず無いですというか、まだ無理です。主導権はネイティブにあります。2年近く全力で英語の勉強だけに集中して、そんなもんです。

まとめ

留学は簡単な決断ではありません。僕は実際に渡航する3年以上前から計画、準備を始めました。目的、目標、予算などにもよりますが、すべての人に後悔のない留学をして欲しいと心から願っています。少しでも僕のブログがお役に立てれば幸いです。そんな生ぬるいことを言っている僕はというと、現在カナダ移民申請のプロセス真っ只中です。

↓これですこれ。第一ステージは通り、政府から移民の招待状が来たんですが、問題発生しました。助けてください。

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