Higemushokuカナダ留学日記

ヒゲ無職からカナダ移住。

カナダ永住権取得計画進行中

記憶力は悪くない、きっと「注意力」が低い。

read on the wall

photo by Mario Mancuso

僕は、幼少期どころか、大学時代の記憶すらほとんど無い。大学時代の唯一の記憶といえば、バイト先(ピザの配達)でミスをして、元ヤン店長に殴られ、ビビリすぎてオシッコを漏らしたことぐらいだ。出来ることなら今すぐ消したい記憶だが、おそらく死ぬ間際にも、オシッコを漏らした状態でピザを配達したことを思い出すだろう。さて、恐怖と羞恥心が記憶に強く影響を与えることが明らかとなったところで、本題に戻ろう。
僕自身の記憶力の悪さの原因が「何事に対しても無関心であること」だと漠然と気づいていたが、いくら自分のことでも「興味関心」を無理矢理引き出すことは難しいので、記憶力改善を諦めていた。しかし、ここ最近、記憶力オバケの友人といろいろと調べて、改善の糸口が見い出せたので、自身の忘備録としても、そっとヒゲブログに書き殴ろうと思う。ちなみに、ここで言う記憶は、「視覚からの記憶」だ。

まぁそう焦るでない、まずは記憶のプロセス

  1. 情報を脳にインプット
  2. 情報を脳に保持
  3. 情報を脳からアウトプット

視覚からの記憶は、基本的にこのプロセスを経る。「記憶力が悪い」とは、この過程のどこかしらに問題があるということだ。ちなみに、記憶力改善とは全く関係ないが、「仕事ができる人」とは、インプットからアウトプットまでの間に、自身の経験やセンスから何らかの付加価値を与えられる人だと思っている。僕の場合、インプットが苦手だったので、仕事が出来る人ではなかった。さて、僕がヒゲヅラお漏らし男だったことが明らかとなったところで、本題に戻ろう。この記憶のプロセスをベースに僕が考えた作戦は以下のとおり。

情報を脳にインプットする段階

興味が有ることは自然と頭に入ってくるので、「興味関心が無いこと」をいかにインプットするかを考えたが、当然ながら即効性があり飛躍的な改善方法は無さそうだ。そこで、記憶力オバケの友人と僕の違いを議論した結果、僕達の明らかな違いは「記憶そのものの能力」ではなく、「物事を注意して観察し、気にとめる能力(というより意識)」に決定的な違いがあることに気づいた。人は誰でも、興味が有ることに対しては自然と注意が向き、集中力が高まる。その結果、かなり高いレベルでのインプットが可能になる。「興味が無いことを覚える」時は、その情報に対して意識的に「無理矢理注意を向ける」必要があり、この「無理矢理注意を向ける力(=注意力と呼んでいる)」が集中力とかなり密接に関係しているらしいという結論に至った。そして、この注意力を鍛えるために、記憶力オバケから僕に与えられた方策は「常に、なぜ?と問いかけるシステム」の導入だった。このシステムを採用し、日常生活で、無理矢理注意を向ける練習をした結果、物事を意識的に捉える基礎能力がぐっと高まり、結果的に記憶力が高まったように思う。特に、何かを学習する際、開始前に「今から何を、なぜ学ぶのか」を明確に言葉にして口に出すことを徹底したことで、圧倒的に学習効率が良くなったと感じている。意図的に注意を向けることで集中力が高まり、インプットが容易になった。

情報を脳に保持&アウトプットする段階

記憶と忘却時間に関してはドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスの「エビングハウスの忘却曲線」が有名だ。意味の無い3つのアルファベットの羅列を、被験者に覚えさせ、その記憶がどれくらいのスピードで忘れられていくかというあれだ。この実験から、20分後に42%、1時間後に56%、1日後に74%、1週間後77%、1ケ月後79%を忘れるという結果が出ている。記憶は、覚えた直後に半分ほど失われ、その後ゆっくり忘れていき、最終的に残った記憶は長く保持されるらしく、むしろ忘れる方が自然と言ったほうがいい。僕は苦労してインプットした情報を忘れないため、尊敬してやまない「島田紳助システム」を採用している。「記憶に残したいことは、他人に3回話す」というあれだ。他人に向けてアウトプットすることで、情報が頭の中で整理され、保持力を強化できる素晴らしいシステムだ。ただ、現在、家にこもって毎日ひとり寂しく英語&Webの勉強中なので、ブログを書くことで1つのアウトプットとしている。

ちなみに英語を勉強してるひとは、僕の渾身の記事カナダのトロントで留学中の僕が厳選したオススメ無料英語学習アプリ&サイトってのを読んでいただけると参考になると思います。ぜひに!!

「ゼロ秒思考」の実践もかなりオススメ

直接的に記憶力の改善と繋がりがあるかは分からないが、最近読んだ本「ゼロ秒思考」で紹介されている「メモ書き」を実践するようになってから、思考が深まり、頭がスッキリと整理できるようになった。この本の著者が言うとおり「頭が良くなる」ということを実感できるメソッドだと思う。A4のコピー用紙1枚を使った思考の整理術なのだが、「漠然と考える」ことが無くなり、「思考を止めない」という感覚が理解できるようになった。ゼロ秒思考は、どちらかと言えばアウトプット寄りだが、情報の保持にも効果的だ。記憶力を改善したい場合は、「注意力」と「集中力」を意識して「メモ書き」を実践すると劇的な変化を感じられると思うので、是非試していただきたい。